高性能コアと高効率コア
別名: Pコア、Eコア
結論
高性能コアと高効率コアは、Appleシリコン搭載Macにある2種類のCPUコアです。高性能コアは速く、電力を多く使います。高効率コアは遅いものの電力はごくわずかで、バックグラウンドの仕事を引き受けます。各タスクをどちらのコアで実行するかは、macOSが決めます。
Mシリーズチップを搭載したMacには、どれも両方のコアがあります。Apple自身の数値では、高効率コアは得意な仕事なら高性能コアの約10分の1の電力で済みます。そのため、アプリを十数個開いていてもMacBookは数ワットで済むことがあります。メールの確認、同期、インデックス作成、メニューバーはすべて高効率コアで動き、高性能コアはアイドル状態だからです。
これは、アクティビティモニタの読み方に関わります。高効率コアで100%のプロセスは、高性能コアで100%のプロセスよりMacをはるかに少ししか使っていませんが、“% CPU”の列はどちらなのかを示しません。CPUのグラフが忙しく見えるのにMacが速く感じる理由もこれで説明できます。忙しいのは小さいほうのコアなのです。
アクティビティモニタでコアを確認する方法
“ウインドウ → CPUの履歴”を選びます(または⌘3を押します)。各グラフが1つのコアです。Appleシリコンでは、高効率コアがまとめて並び、その後に高性能コアが続きます。両者が埋まるタイミングは異なり、バックグラウンドの仕事では最初のグループが、ビルドや書き出しでは2番目のグループが光ります。
数を調べるには、ターミナルを開いてsysctl hw.perflevel0.physicalcpu hw.perflevel1.physicalcpuを実行します。レベル0が高性能コア、レベル1が高効率コアです。“システム情報 → ハードウェア”には合計しか表示されません。
100%の意味が変わる理由
アクティビティモニタの“% CPU”は1つのコアの時間に対する割合で、どのコアも同じように数えられます。そのため、高効率コアに張り付いたプロセスは、1ワット程度しか使っていなくても100%と表示されます。プロセスが実際にMacをどれだけ使っているかを見るには、“エネルギー影響”の列のほうが適しています。占有した時間ではなく、使った電力で重み付けしているからです。
macOSは状況に応じて、2種類のコアの間で仕事を移します。高効率コアで始まったアプリは、処理が追いつかなくなると高性能コアに移され、バックグラウンドに回ると高効率コアに戻されます。プロセスを特定の種類のコアに自分で固定することはできませんし、その必要もありません。
よくある質問
自分のMacの高性能コアと高効率コアの数は?
ターミナルでsysctl hw.perflevel0.physicalcpu hw.perflevel1.physicalcpuを実行します。最初の数値が高性能コア、2番目が高効率コアの数です。数はチップによって異なり、各世代のPro、Max、Ultraは、基本のチップより高性能コアが多くなっています。
高効率コアでCPU 100%のアプリは気にすべき?
数値から受ける印象よりはずっと軽いものです。使っているのは小さなコア1つで、電力は高性能コアのごく一部です。処理が追いつかなくなれば、macOSが高性能コアに移します。判断するには、“% CPU”ではなく“エネルギー影響”を見ましょう。
macOSに高性能コアを使わせることはできる?
直接はできません。macOSは、各タスクが求めるサービス品質(QoS)に応じてコアを割り当てます。ユーザが待っている仕事は高性能コアに、バックグラウンドの仕事は高効率コアに回されます。電源アダプタをつないでも変わらず、そのための設定もありません。
関連項目
詳しい手順: CPUやメモリを使っているアプリ。
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