XProtect
別名: 内蔵のマルウェア対策
結論
XProtectは、macOSに組み込まれたマルウェア対策です。アプリを初めて開いたとき、アプリが変更されたとき、シグネチャが更新されたときに、Appleのマルウェアシグネチャと照合してチェックし、バックグラウンドでMacをスキャンして、見つけたマルウェアを削除します。Appleは、そのルールをmacOSのアップデートとは別に更新しています。
XProtectはマルウェアでも他社製のアプリでもありません。macOSと一緒に/Library/Apple/System/Library/CoreServices/XProtect.appにインストールされるApple自身のウイルス対策で、専用のウインドウや設定はありません。気づくきっかけは2つです。アプリがマルウェアとしてブロックされてゴミ箱に移されたというFinderの警告と、アクティビティモニタに表示される、名前にXProtectを含むプロセスです。
2つの層で動きます。1つ目は、上に挙げたタイミングでアプリをAppleのシグネチャと照合します。2つ目のXProtect Remediatorは、すでにインストールされているマルウェアを探して定期的にMacをスキャンし、見つけたら削除します。macOSは新しいXProtectのルールを毎日確認し、macOSのアップデートも再起動もなしに、バックグラウンドでインストールします。
XProtectがCPUを使う理由
よくある理由はバックグラウンドのスキャンです。XProtect Remediatorは数時間おきに短いスキャンを行い、日ごと・週ごとの長いスキャンはMacが電源につながるまで待ちます。スキャン中は、XProtect、XProtectPluginService、そしてXProtectRemediatorAdloadやXProtectRemediatorPirritのように、XProtectRemediatorのあとにマルウェアの名前が付いたプロセスが、CPUやディスクのリストの上位に来ることがあります。それぞれが1つのファミリーのマルウェアを探し、自然に終わります。
新しいルールが来ると、短い2回目のチェックが起きます。シグネチャのアップデートがインストールされると、XProtectは新しいルールでアプリを改めてチェックするので、アップデート後しばらくCPU使用率が上がることがあります。複数のアプリを一度にインストールまたはアップデートしたときも、変更されたアプリがそれぞれ改めてチェックされるので、小規模ながら同じことが起こります。
対処法
スキャンが終わるまで待ちましょう。XProtectのプロセスを終了したり、無効にする方法を探したりしないでください。macOSが再び起動しますし、Macからマルウェアを取り除いているのはこれらのプロセスです。スキャンがいつも都合の悪いときに重なるなら、使っていないときにしばらくMacをスリープさせずに電源につないでおき、長いスキャンが完了できるようにします。
アップデートはオンのままにしておきます。システム設定 → 一般 → ソフトウェアアップデートを開き、“自動アップデート”の横の情報ボタンをクリックして、“システムデータファイルとセキュリティアップデートをインストール”がオンになっていることを確認します。macOS Sequoia以前では、この設定は“セキュリティ対応とシステムファイルをインストール”という名前です。新しいXProtectのルールは、この設定を通じてMacに届きます。
XProtectが動いていて最新かどうかを確認する方法
XProtectが動いている様子はアクティビティモニタで、ルールのバージョンはターミナルかシステム情報でわかります。
- アクティビティモニタを開いて“CPU”タブをクリックし、“表示” → “すべてのプロセス”を選んで、検索フィールドに
xprotectと入力します。通常はxprotectd、XprotectService、XProtectBridgeServiceが表示されます。スキャン中は、XProtect、XProtectPluginService、XProtectRemediatorのプロセスも加わります。 - それぞれがどこから実行されているかを見るには、ターミナルを開いて
ps -axo user,comm | grep -i xprotectを実行します。Appleのプロセスは、/usr/libexec、/Library/Apple/System/Library/CoreServices/XProtect.app、または/System/Library/PrivateFrameworks/XprotectFramework.frameworkから実行されています。 - macOS Sequoia以降では、
xprotect versionを実行します。インストールされているXProtectのルールのバージョンと、そのインストール日が表示されます。 sudo xprotect checkを実行してパスワードを入力すると、Appleが公開している最新のバージョンがわかります。自分のバージョンより新しければ、sudo xprotect updateですぐにインストールできます。- 最近のmacOSならどれでも、Optionキーを押しながらアップルメニュー → システム情報を選び、“ソフトウェア”の下の“インストール”をクリックします。XProtectPlistConfigData、XProtectPayloads、XProtectCloudKitUpdateという名前のアップデートがXProtectのものです。ターミナルでは、
system_profiler SPInstallHistoryDataType | grep -A4 XProtectで同じリストが表示されます。
XProtectの普通の状態と気にすべき状態
普通: XProtectのプロセスは1日のうちに現れては消え、ほとんどの時間はわずかしか使いません。同じプロセスが毎日何時間もCPUのリストの上位に居続けるなら、Macを再起動して止まったスキャンを終わらせ、XProtectのアップデートがオンになっていることを確かめて、Appleが修正を出したときに届くようにします。
XProtectがいつもより忙しくなるのは次のようなときで、どれも自然に終わります:
- 定期スキャン。数時間おきの短いスキャンと、Macが電源につながっているときの、日ごと・週ごとの長いスキャンがあります。
- 新しいルールがインストールされたあとの数時間。そのルールでアプリをもう一度チェックします。
- ダウンロードまたはアップデートしたアプリの初回起動。開く前にチェックされます。
- 多くのアプリを一度にインストールまたはアップデートしたとき。変更されたアプリはそれぞれ改めてチェックされます。
XProtectがマルウェアを見つけたら
アプリを開くときに既知のマルウェアを見つけると、XProtectはそれをブロックしてゴミ箱に移し、Finderで警告を表示します。ゴミ箱を空にし、同じ場所からそのアプリをもう一度ダウンロードしないでください。XProtect Remediatorは、スキャン中に見つけたマルウェアを確認なしで削除します。
XProtectが自分でMacを再起動することはなく、削除の中には再起動後にしか完了しないものもあります。警告が表示されたら、都合のいいときに再起動しましょう。
自分でダウンロードしていないアプリの警告が何度も表示されるなら、Mac上の何かがそれを繰り返し取得しています。システム設定 → 一般 → ログイン項目と機能拡張で見覚えのない項目を探し、それが属するアプリを削除します。
よくある質問
MacのXProtectとは?
Appleに組み込まれたマルウェア対策です。アプリを開いたときや変更されたときに既知のマルウェアと照合し、XProtect Remediatorでバックグラウンドでスキャンして、見つけたものを削除します。
XProtectはマルウェア?
いいえ。XProtectはmacOSの一部で、マルウェアを取り除く側です。本物は/Library/Apple/System/Library/CoreServices/XProtect.appと/System/Library/PrivateFrameworks/XprotectFramework.frameworkにあり、Appleが署名しています。
XProtectをオフにできる?
システム設定にはオフにするスイッチがなく、試みるべきでもありません。自動セキュリティアップデートをオフにしても新しいルールが届かなくなるだけで、Macが防げるマルウェアが減ってしまいます。
XProtectPluginServiceとは? CPU使用率が高いのはなぜ?
XProtectの一部で、XProtect.appの中にあるヘルパーとして定期的なマルウェアスキャンに参加しています。CPU使用率が高いのは、スキャンが実行中だからです。自然に終わりますし、長いスキャンはMacが電源につながっているときにしか実行されません。
XProtectRemediatorのプロセスとは?
XProtect Remediatorのスキャナです。それぞれがMacのマルウェアの1つのファミリーだけを探すので、XProtectRemediatorAdloadやXProtectRemediatorPirritのような名前が付いています。スキャン中に現れ、終わると終了します。
関連項目
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