ガイド/Mac用の音量ミキサー
Macの音量ミキサー: アプリごとに音量を変える方法
結論
macOSには音量ミキサーがありません。音量キーもメニューバーの“サウンド”コントロールも、すべてのアプリの音量を一度に変えます。ほかのアプリを使わずに1つのアプリだけ音量を下げるには、“ミュージック”、Spotify、多くのビデオプレーヤーにあるようなアプリ自身のスライダを使うか、ブラウザのタブを消音するしかありません。アプリごとに音量を設定するには、音量ミキサーアプリが必要です。Mac用システムモニタのVitalsは、メニューバーに音量ミキサーを備えています。“サウンド”セクションに音を出しているすべてのアプリが音量スライダと消音ボタン付きで表示され、設定した音量を記憶します。
ほかのアプリを使わずに1つのアプリの音量を下げる方法
- 01 アプリ自体に音量スライダがないか探します。“ミュージック”、Spotify、VLC、QuickTime Playerにはそれぞれあり、そのアプリの音量だけが変わります。
- 02 Safariでは、タブかアドレスフィールドにあるスピーカーをクリックすると、そのタブが消音されます。Chromeでは、タブをControlキーを押しながらクリックし、“サイトをミュート”を選びます。
- 03 YouTubeなどのWebプレーヤーでは、プレーヤーのスライダを使います。そのページの音量だけが変わります。
- 04 Mac全体の音量をもっと細かく調整するには、OptionキーとShiftキーを押しながら音量キーを押します。1回押すごとに4分の1段階ずつ変わります。
- 05 音楽や通話はそのままで通知音だけを小さくするには、システム設定 → サウンドで“通知音の音量”を下げます。
ZoomやMicrosoft Teamsなどの通話アプリでは、アプリの設定で出力先のスピーカーを選べます。ほとんどのほかのアプリは、システム設定 → サウンドで設定した出力に従います。
Windowsでは、音量ミキサーでアプリごとに音量を設定できます。macOSでは出力デバイスごとに音量が1つだけあり、Core Audioがすべてのアプリの音を混ぜてからその音量に送るので、システム設定にもコントロールセンターにも、あるアプリだけをほかより小さくする設定はありません。下の表では、よくあるケースごとに必要なことを示しています。
Macでアプリごとに音量を変える方法
| やりたいこと | ほかのアプリなしの場合 | Vitalsの場合 |
|---|---|---|
| 通話より音楽を小さくする | 音楽アプリ自身のスライダ | メニューバーで音楽アプリのスライダを下げる |
| うるさいブラウザのタブを黙らせる | SafariかChromeでタブを消音 | ブラウザ全体を消音するか音量を下げる |
| 1つのアプリの通知音を小さくする | オンかオフのみ: システム設定 → 通知の、そのアプリのサウンドのスイッチ | そのアプリの音量を下げるか、消音する |
| ゲームの音を横で使うチャットより大きくする | ゲーム自身のオーディオ設定 | それぞれにスライダ |
| 音を出しているアプリを確認する | macOSには表示する機能がない | いま再生中のアプリが“再生中”の印付きで先頭に表示 |
| マイクを使っているアプリを確認する | コントロールセンターに名前が表示される | マイクのレベルの下に名前を表示 |
macOSに音量ミキサーがない理由
アプリは音をCore Audioに渡し、Core Audioがそれを混ぜて1つのストリームとして出力デバイスに送ります。音量キーは、混ぜたあとのそのデバイスの音量を設定するので、すべてを一度に変えることしかできません。この混合を行っているプロセスがcoreaudiodです。
音量ミキサーアプリは、各アプリの音を混ぜられる前に受け取り、選んだ音量で再生し直します。VitalsはこれをCore Audioのタップで行います。これにはシステムオーディオを録音するためのmacOSの許可が必要なので、初めてアプリの音量を下げたときにVitalsが許可を求めます。
役に立つ標準の設定
どれもアプリごとの音量を設定するものではありませんが、それぞれ、そうしたくなるよくある理由に対応しています。
- システム設定 → サウンドの“通知音の音量”は、通知音だけを変え、それ以外には影響しません。
- システム設定 → 通知では、アプリごとに通知のサウンドのスイッチがあるので、バナーはそのままでサウンドだけをオフにできます。
- コントロールセンターの集中モードは、オンの間、許可していないすべてのアプリからの通知を消音します。
- “Audio MIDI設定”では、出力をまとめて“複数出力装置”を作り、2つのデバイスで同時に再生できます。アプリごとに分けることはできません。
音量ミキサーアプリを選ぶときのポイント
ミキサーはすべてのアプリとスピーカーの間に入るので、機能の一覧よりも細部が大切です。
- 音量を最大にしたアプリは、ミキサーがないときとまったく同じ音で聞こえること。
- 音量は再起動後も保たれ、下げたアプリは下がったままであること。
- ミキサーが終了したりクラッシュしたりしても、すべてのアプリが元どおりの音で聞こえること。
- コントロールがメニューバーの、Mac自身の音量の隣にあること。
- 必要なら、出力の切り替えとエフェクト。Rogue AmoebaのSoundSourceと、オープンソースのFineTuneはそのために作られています。Background MusicとSoundDialはそれらの機能のないミキサーです。比較はMac向け音量ミキサーのおすすめで紹介しています。
- すでに使っているアプリであること。Vitalsはミキサーを内蔵したシステムモニタなので、音量スライダがCPU、メモリ、バッテリーの数値の隣に並び、メニューバー項目が2つではなく1つで済みます。
Vitalsでできること
Vitalsなら、メニューバーからアプリごとに音量を設定できます。
- ドロップダウンの“サウンド”セクションに、音を出しているすべてのアプリを再生中のものから順に表示し、それぞれにスライダと消音ボタンを配置
- その上に出力デバイスと入力デバイスをレベルとともに表示し、いまマイクを使っているアプリも表示
- ウインドウの“サウンド”タブ: すべてのアプリを“再生中”または“無音”の印付きで表に表示し、“リセット”で100%に戻せます
- 音量は次に起動したときも保たれるので、下げたアプリは下がったまま
知っておくと便利なこと
- 100%のアプリには何もしません。Vitalsがアプリの音を受け取るのは、音量を下げているか消音している間だけで、Vitalsが終了すれば、すべてのアプリが元どおりの音で聞こえます。
- 音量は消音から100%までです。Vitalsは、アプリ自身の音量を超えて大きくしたり、アプリを別のスピーカーに出力したり、エフェクトを加えたりはしません。
- アプリの音量を下げるには、システムオーディオを録音するためのmacOSの許可が必要で、許可は一度だけ求められます。Vitalsは指定した音量で音を再生し直すだけで、保存することはありません。
- ドロップダウンには最大8個のアプリが表示されます。残りは“すべて表示”でウインドウに表示されます。
よくある質問
Macに音量ミキサーはある?
ありません。macOSの音量は全体で1つだけで、音量キーかメニューバーの“サウンド”コントロールで設定します。アプリごとの音量には、Vitalsのような別のアプリか、アプリ自体の中にあるスライダが必要です。
Macで1つのアプリだけ音量を下げるには?
アプリに音量スライダがあれば、それを使います。ないアプリには、Vitalsのような音量ミキサーアプリを使えば、メニューバーにアプリごとのスライダが表示されます。
Macで1つのアプリだけ消音するには?
SafariとChromeはタブを消音できますが、macOSにはアプリ全体を消音する機能がありません。Vitalsなら、音を出しているすべてのアプリの横に消音ボタンがあります。
音量ミキサーアプリにオーディオを録音する許可が必要なのはなぜ?
1つのアプリの音量を変えるには、そのアプリの音を受け取って、小さくして再生し直す必要があります。macOSでは、これにプライバシーとセキュリティの“画面収録とシステムオーディオ録音”の許可が必要です。
Macで1つのアプリを100%より大きくできる?
macOSではできません。100%を超えて大きくできるミキサーアプリもあります。Vitalsの範囲は、消音からアプリ自身の最大音量までです。
MacにWindowsのような音量ミキサーはある?
VitalsはWindowsの音量ミキサーと同じように使えます。音を出しているアプリごとのスライダが、メニューバーの出力デバイス自体の音量の隣に並びます。