ガイド/Macのバッテリーを消耗させているもの
Macのバッテリーを消耗させているのは何? 見つけ方と効果のある対策
結論
メニューバーのバッテリーアイコンをクリックすると、“大量のエネルギーを使用中のアプリ”が表示されます。全体を把握するには、アクティビティモニタを開いて“エネルギー”をクリックし、現在の状況なら“エネルギー影響”で、過去12時間なら“12時間の電力”で並べ替えます。システム設定 → バッテリーでは、いつ残量が減ったかがわかります。よくある原因は、CPUを使い続けるアプリ、macOSのアップデート後のインデックス作成、明るい画面、Macのスリープを妨げている何か、劣化したバッテリーです。Mac用システムモニタのVitalsなら、過去数時間から30日間で最もエネルギーを使ったアプリをランキングし、MacBookのスリープを妨げているアプリも一覧で表示します。
バッテリーを消耗させているものを見つける方法
- 01 メニューバーのバッテリーアイコンをクリックします。“大量のエネルギーを使用中のアプリ”に表示されているアプリが、最初に疑うべき相手です。
- 02 アクティビティモニタを開き(⌘Spaceを押して名前を入力します)、“エネルギー”タブをクリックします。
- 03 “エネルギー影響”の列をクリックして並べ替えます。上位の行が、いま最も電力を使っているものです。
- 04 代わりに“12時間の電力”をクリックすると、過去12時間(Macの起動からそれより短ければ起動以降)の平均で並べ替えられます。バッテリーが減ったのがその日の早い時間だった場合に使います。
- 05 “非スリープ”の列を見ます。“はい”なら、そのアプリがMacのスリープを妨げています。
- 06 システム設定 → バッテリーを開きます。“バッテリー残量”のグラフで過去24時間または10日間のうち残量が減った時間帯がわかり、“画面オンの使用状況”でその時間にMacを使っていたかどうかがわかります。
アクティビティモニタで目立つものがないのにバッテリーがすぐなくなるなら、システム設定 → バッテリー → バッテリーの状態で状態を確認します。劣化したバッテリーは蓄えられる量が減るため、普段どおりの負荷でも早くなくなります。
1日もっていたMacBookが半日しかもたなくなったときは、たいてい次のどれかが変わっています。新しい何かがCPUを使っている、アップデート後にmacOSが溜まった処理をこなしている、スリープすべきときにMacがスリープしていない、バッテリーが劣化した、のいずれかです。それぞれ異なる痕跡を残し、どれもAppleの標準ツールで確認できます。下の表では、症状から考えられる原因と確認する場所を示しています。
Macのバッテリーの減りが早い原因
| 気づいた症状 | 考えられる原因 | 確認する場所 |
|---|---|---|
| 作業中に減りが早く、本体が熱いかファンが回っている | CPUを使い続けているアプリやブラウザのタブ | アクティビティモニタ → エネルギー(“エネルギー影響”で並べ替え) |
| macOSのアップデート後、1〜2日減りが早い | Spotlight、“写真”などのバックグラウンド処理が追いついていない | アクティビティモニタ → CPU: mds_stores、photoanalysisd、mediaanalysisd |
| 蓋を閉じているのに一晩で残量が減る | 何かがMacのスリープを解除しているか、スリープを妨げている | アクティビティモニタ → エネルギー → 非スリープ、またはターミナルでpmset -g assertions |
| 外部ディスプレイの使用中やビデオの再生中に減りが早い | GPUとディスプレイ | アクティビティモニタ → ウインドウ → GPUの履歴 |
| 毎月少しずつもちが悪くなる | バッテリーの劣化 | システム設定 → バッテリー → バッテリーの状態 |
| 軽い作業中でも減りが早い | 画面の明るさ。単独では最大の消費源であることが多い | コントロールセンター → ディスプレイ |
“エネルギー”タブの見方
“エネルギー影響”は、アプリがいま使っている電力の相対的な目安で、ワットのような単位ではありません。アプリ同士で比べましょう。40のアプリは2のアプリよりはるかに多くの電力を使っています。注目すべきは、そのアプリを使っていないのに高いままの数値です。ブラウザはタブを別々のヘルパープロセスとして表示するので、忙しいタブが1つあるだけで、サイトのアドレスやGoogle Chrome Helper (Renderer)のような名前で上位に表示されることがあります。
タブの下部のグラフには、過去12時間のバッテリー残量と、残り時間、バッテリー駆動になってからの時間が表示されます。ある時点で傾きが急になっていれば、そこから消耗が始まったということで、“12時間の電力”の列を見ればその頃にどのアプリが忙しかったかがわかります。
スリープ中にバッテリーが減るとき
蓋を閉じているのに一晩で20%減るMacは、たいてい完全にはスリープしていません。アプリがMacのスリープを妨げることがあり、アクティビティモニタでは“非スリープ”の列に表示されます。また、設定によってはMacが自動で短時間スリープを解除することもあります。詳しくはMacがスリープしないのはなぜ?で説明しています。ここではすぐにできる確認を紹介します。
- 蓋を閉じる前にターミナルを開き、
pmset -g assertionsを実行します。PreventUserIdleSystemSleepまたはPreventSystemSleepとともにアプリ名が表示された行が、Macのスリープを妨げているものです。 - そのアプリを終了するか、ダウンロード、バックアップ、ブラウザのタブで開いたままの通話など、実行中の処理が終わるのを待ちます。
- システム設定 → バッテリー → オプションを開き、“ネットワークアクセスによるスリープ解除”を“電源アダプタ使用時のみ”または“しない”に設定します。
- 夜の間に不要なUSBデバイスやThunderboltデバイスは取り外します。デバイスによっては、Macのスリープを解除したりスリープを妨げたりすることがあります。
バッテリー自体に問題があるとき
システム設定 → バッテリーを開き、“バッテリーの状態”の横にある情報ボタンをクリックします。“正常”か“修理サービス推奨”かの状態と、新品時と比べてどれだけ充電できるかを示す“最大容量”が表示されます。充放電回数を見るには、Optionキーを押しながらアップルメニュー → システム情報を選び、“電源”をクリックします。
Appleは、最近のMacBookのバッテリーを1,000回の充放電に対応するものとしています。その回数に近いバッテリーや、“最大容量”が80%前後以下のバッテリーは、蓄えられる量が目に見えて減っているので、同じ作業でも早くなくなります。これを直す設定はありません。AppleまたはApple正規サービスプロバイダで交換できます。
本当に効果のあること
効果の大半は、変わった1つのことを見つけて対処することから生まれます。一般的なコツは、うたわれているほどの効果はありません。
- “エネルギー”タブの最上位にあるアプリを終了するかアップデートするか、忙しいブラウザのタブを閉じます。
- macOSのアップデート後は、数時間Macを電源につないだままにして、Spotlightとphotoanalysisdの処理を電源接続中に終わらせます。
- 画面の明るさを下げます。画面がオンの間は常に電力を使います。
- バッテリーをもたせたいときは、システム設定 → バッテリーで“低電力モード”を“バッテリー使用時のみ”に設定します。
- バッテリー節約アプリやクリーナーアプリは不要です。使っているアプリを終了したり、キャッシュを削除したりしても、バッテリーは長もちしません。バックグラウンドで動くアプリが1つ増えれば、その分の電力も使います。
Vitalsでできること
MacBookでは、Vitalsが使用したエネルギーでアプリをランキングし、スリープを妨げているアプリを表示します。
- すべてのアプリを消費電力順に表示(ヘルパーも含めて集計)。バッテリー残量、入出力のワット数、“最大容量”、充放電回数も並べて表示
- “このMacのスリープを妨げているアプリ”: スリープを妨げているアプリ、その理由をわかりやすい言葉で、継続時間、画面のスリープも妨げているかを表示。該当するアプリがある間はメニューバーのドロップダウンにも表示
- アプリごとのエネルギーを30日間記録: “推移” → “エネルギー”で、過去1時間、12時間、24時間、7日間、30日間のランキングを表示。すでに終了したアプリも含まれます
知っておくと便利なこと
- アプリごとの電力は、CPUが各アプリに使ったエネルギーで、Appleシリコンで計測されます。ディスプレイ、GPU、無線通信はアプリごとに分けられません。IntelのMacでは推定値になります。
- アプリのランキングは、直近2日間は1時間単位、それより前は1日単位です。
- スリープを妨げているアプリの一覧には、macOS自身のプロセスは含まれません。これらは一瞬ずつスリープを妨げるだけだからです。すべてを見るには
pmset -g assertionsを使います。 - Vitalsはバッテリーに関する通知を送りません。
よくある質問
MacBookのバッテリーが急に減るようになったのはなぜ?
たいていは何かが変わったからです。macOSのアップデートでインデックス作成が始まった、新しいアプリやブラウザ機能拡張を入れた、プロセスが固まった、などです。アクティビティモニタの“エネルギー”タブを開き、“12時間の電力”で並べ替えると、何が忙しかったかがわかります。目立つものがなければ、システム設定 → バッテリーで“バッテリーの状態”を確認しましょう。
Macでバッテリーを使っているアプリを確認するには?
メニューバーのバッテリーアイコンをクリックすると“大量のエネルギーを使用中のアプリ”が表示されます。または、アクティビティモニタを開いて“エネルギー”をクリックします。“エネルギー影響”は各アプリがいま使っている電力を、“12時間の電力”は過去12時間の平均を示します。
スリープ中なのにMacのバッテリーが減るのはなぜ?
何かがスリープを解除しているか、スリープを妨げています。スリープアサーションを保持しているアプリ、“ネットワークアクセスによるスリープ解除”、接続されたデバイスなどです。ターミナルでpmset -g assertionsを実行するとどのアプリかがわかります。システム設定 → バッテリー → オプションで“ネットワークアクセスによるスリープ解除”を“電源アダプタ使用時のみ”に設定しましょう。
MacBookのバッテリーの状態を確認するには?
システム設定 → バッテリーを開き、“バッテリーの状態”の横にある情報ボタンをクリックします。状態と“最大容量”が表示されます。充放電回数は、システム情報 → 電源で確認できます。
Macで低電力モードは効果がある?
はい。バッテリーをもたせたいときに役立ちます。多少速度は落ちますが、Macの消費電力を抑えます。システム設定 → バッテリーで、“常に”または“バッテリー使用時のみ”に設定してオンにします。
MacBookのバッテリーを消耗させているものがわかるアプリはある?
Vitalsは、過去1時間、12時間、24時間、7日間、30日間に使用したエネルギーでアプリをランキングし、MacBookのスリープを妨げているアプリを、それぞれが示す理由とともに一覧表示します。