ガイド/Macのファンがうるさい原因
Macのファンがうるさいのはなぜ? Macを熱くしている原因の見つけ方
結論
Macのファンの音が大きくなるのはチップが熱いときで、チップが熱いのは何かがそれを働かせているからです。アクティビティモニタを開いて“CPU”をクリックし、“% CPU”で並べ替えてから、“ウインドウ” → “GPUの履歴”を確認します。使っていないのに上位にいるアプリが、たいていの原因です。kernel_taskが上位にあるなら、Macはすでに熱くなっていて、macOSがCPUを抑えています。そのほかの原因は、macOSのアップデート後のSpotlightと“写真”、ふさがれた通気口、暑い部屋、古いMacのほこりです。Mac用システムモニタのVitalsなら、macOSが表示しない温度とファン速度を表示し、ファンを回しているアプリを“終了”ボタン付きで示し、ファンごとに速度を設定することもできます。
ファンを回しているものを見つける方法
- 01 アクティビティモニタを開いて“CPU”をクリックし、“% CPU”で並べ替えます。kernel_taskは飛ばして、その次の数行を見ます。
- 02 “% GPU”の列がなければ追加し(“表示” → “列” → “% GPU”)、それで並べ替えます。ゲーム、ビデオの書き出し、一部のWebページは、代わりにグラフィックスプロセッサを酷使します。
- 03 “ウインドウ” → “GPUの履歴”と“ウインドウ” → “CPUの履歴”を選びます。ほとんど何もしていないのにグラフが振り切れたままなら、休まず動き続けるアプリがあります。
- 04 見つけたアプリを終了するか、実行中の処理を一時停止し、ファンが静かになるまで数分待ちます。ファンは温度に合わせて動き、温度はゆっくり下がります。
- 05 リストに忙しいものがなければ、通気口から暖かい空気が出ているか手で確かめ、Macを何の上に置いているかを確認します。
Appleシリコンを搭載したMacBook Airにはファンがありません。代わりに速度を落として冷やしますが、同じ手順で熱の原因のアプリを見つけられます。
macOSは温度に合わせてファンの速度を決めますが、どちらも表示しません。ファンの音が大きいのは、Macが冷えた状態を保とうとがんばっているというサインです。書き出しやビルドの最中なら当然ですが、メールを読んでいるだけなら問題の兆しです。下の表では、ファンが回り始めるタイミングから考えられる原因と確認する場所を示しています。
Macのファンがうるさくなる原因
| ファンの音が大きくなるとき | 考えられる原因 | 確認する場所 |
|---|---|---|
| 軽い作業をしているとき | CPUを使い続けているアプリやブラウザのタブ | アクティビティモニタ → CPU(“% CPU”で並べ替え) |
| ゲームやビデオの再生中、または外部ディスプレイの接続中 | GPU | アクティビティモニタ → ウインドウ → GPUの履歴、および“% GPU” |
| macOSのアップデート後の1〜2日 | Spotlightと“写真”の処理が追いついていない | アクティビティモニタ → CPU: mds_stores、photoanalysisd、mediaanalysisd |
| kernel_taskが上位にあるとき | Macがすでに熱く、CPUを抑えている | 通気、部屋の温度、リストで次に来るアプリ |
| ベッドやソファ、膝の上に置いたときはいつも | ふさがれた通気口 | Macを置いている場所 |
| 古いMacで年々うるさくなる | 通気口とファンのほこり | Apple正規サービスプロバイダ |
ファンの音が大きくても普通なとき
重い作業は熱を生み、ファンがそれを逃がします。ビデオの書き出し、コードのコンパイル、仮想マシンやローカルのAIモデルの実行、ゲーム、アップデート後のインデックス作成では、どのMacでもファンが勢いよく回ります。作業が終われば、数分以内に静かになるはずです。
MacBook Proは、負荷がかかった状態で充電していると、バッテリー駆動のときより熱くなります。充電自体も熱を出すからです。室温が約35 °Cを超えていたり、Macに直射日光が当たっていたりすると、どんな作業でもファンの音が大きくなります。
kernel_taskが一番上にあるときの意味
Macが熱くなりすぎると、macOSはkernel_taskを忙しく見せて、Macを熱くしているアプリが使えるCPU時間を減らします。これがサーマルスロットリングで、ファンが轟音を立てているのにMacが遅く感じられるのはこのためです。kernel_taskは原因ではなく対応策です。原因は、リストでその下にあるアプリか、通気です。
ターミナルでは、pmset -g thermで、macOSが熱に関する警告を記録したかどうかがわかります。“No thermal warning level has been recorded”と表示されれば、Macは速度を落とす必要がなかったということです。
通気を確認する
ファンのあるMacは、背面の縁や底面の通気口から空気を吸い込んで吐き出します。それをふさぐものがあると、同じだけ冷やすのにファンがより懸命に働くことになります。
- ベッド、ソファ、クッションではなく、硬くて平らな面の上で使います。
- MacBookの背面の縁はふさがないようにし、iMac、Mac mini、Mac Studioの後ろには空間を空けておきます。
- 年々うるさくなる古いMacなら、通気口やファンにほこりがたまっている可能性が高いです。AppleまたはApple正規サービスプロバイダで掃除してもらえます。
ハードウェアを疑うべきとき
アクティビティモニタに忙しいものがなく、部屋も涼しく、通気口もふさがれていないのにファンが全速で回るなら、Apple Diagnosticsを実行します。AppleシリコンのMacでは、システムを終了してから、起動オプションが表示されるまで電源ボタンを押し続け、Command+Dを押します。IntelのMacでは、起動中にDキーを押し続けます。結果に表示されるリファレンスコードを伝えれば、Appleサポートがどこを調べればよいかわかります。
ファンを遅くするためにファン制御アプリを使うのはやめましょう。macOSは計測した温度に合わせてファンを設定していて、回転を遅くしてもチップがより熱くなるだけです。速度を上げるのは安全で、Macが早めにうるさくなるだけです。Macのファン速度を制御する方法を参照してください。
Vitalsでできること
Vitalsは、macOSが表示しない温度とファン速度を表示し、その原因のアプリも示します。
- CPUとGPUの温度、最も熱いセンサー、各ファンの速度
- “ファンを回しているアプリ”: ファンがアイドル時よりかなり速く回っているときや、センサーがMacの速度低下が始まる温度に近づいたときに、原因のアプリを最大3つ、それぞれの負荷の割合、“終了”、応答しないアプリ向けの“強制終了”とともに表示
- Macが冷やそうとがんばっている間は、メニューバーのドロップダウンにも同じカードを表示
- 各ファンを好きな速度に固定でき、ワンクリックでMacの制御に戻せます。Macのファン速度を制御する方法を参照
知っておくと便利なこと
- アプリのランキングは、Macが電力を計測している場合はその電力で、計測していない場合はCPUとGPUの使用量で決まります。
- ファンのないMacでは、カードの名前が“このMacの温度を上げているアプリ”になります。
よくある質問
Macのファンが急にうるさくなったのはなぜ?
何かがチップを働かせています。CPUを使い続けているアプリやブラウザのタブ、macOSのアップデート後のインデックス作成、GPUを使うゲームやビデオなどです。アクティビティモニタを開いて“% CPU”で並べ替え、kernel_taskは飛ばしてその次の行を見ましょう。
Macのファンがうるさいのはよくない?
重い作業中なら問題ありません。ファンが仕事をしているだけです。軽い作業中にファンがうるさいなら、忙しいはずのないアプリやプロセスがあるか、通気口がふさがれています。
Macの温度とファン速度を確認するには?
macOSはどちらも表示しません。ターミナルでpmset -g thermを使うと、熱のためにMacが速度を落とす必要があったかどうかがわかります。Vitalsのようなモニタリングアプリなら、温度と各ファンの速度を表示し、速度を設定することもできます。
ファンがうるさいとき、kernel_taskのCPU使用率が高いのはなぜ?
Macが熱くなっていて、macOSが冷やすためにCPUを抑えているからです。Macを熱くしているアプリ(たいていはアクティビティモニタで次の行にあるもの)を見つけ、通気を確認しましょう。
MacBook Airにファンはある?
Appleシリコンを搭載したMacBook Airにはありません。熱くなると、代わりに速度を落とします。IntelのMacBook Airにはファンが1つあります。